その大切なデータは復元できますか?
2023.12.25更新
警察庁が発表した「令和5年上半期におけるサイバー空間をめぐる驚異の情勢等について」によるとランサムウェア被害の件数は高水準で推移しており、また感染経路としては令和4年に引き続き、脆弱性のあるネットワークを介したものが多くを占めたとの事です。
実際に被害にあった企業・団体へ感染経路について質問したところ、49件の有効回答があり、このうちVPNからの侵入が35件で最多、リモートデスクトップからの侵入が5件でネットワークの脆弱性や強度の弱い認証情報を狙われたケースが82%と大半を占めていたとの事です。
<バックアップの取得・活用状況>
ランサムウェア被害にあうとデータは暗号化されて使い物になりません。
そこで多くの企業では日頃から大切なデータはバックアップをしており、被害にあった企業・団体でも全体の92%がバックアップを取得していたとの事です。
しかし実際に復元を試みた結果、復元できた企業・団体はわずか11%で、被害直前の状態まで復元できなかった企業・団体はなんと79%という結果です。
<なぜ復元できなかったのか?>
バックアップを取得しているのに復元ができなかった原因として“バックアップデータも含めた暗号化”があります。
昨今のランサムウェアはターゲットマシンのみならずバックアップデータも暗号化する事で復元を困難にし、ダブルエクストーション(二重恐喝)をしています。
既存のバックアップ環境は故障や操作ミス等によるデータ損失からの復元が主な目的で構築されているケースが多く、サイバー攻撃を前提としていないことから復元に失敗してしまう事が考えられます。
<Acronisのクラウドバックアップ>
統合型セキュリティソリューションのAcronis Cyber Protection Cloudにはクラウドストレージにバックアップを取得する機能があります。
データを安全なクラウドストレージにバックアップするだけでなく、ベアメタル復元をはじめアーカイブの暗号化や脆弱性診断、マルウェアスキャン等の機能を備えています。
いざという時には仮想マシンや異なる物理マシンへの復元も即座に行えるため、迅速に復元する事が可能です。
「100%は防げない」「事前対策だけではなく事後対策も重要」とされる今、いざという時に備えたクラウドバックアップを是非ご検討ください。
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