クラウド型PBXの通話料が従来型ビジネスフォンより安い4つのケースを紹介
2023.09.02更新
クラウド型PBXの通話料が従来型ビジネスフォンより安い4つのケースを紹介
「クラウドPBXの通話料は安いのかな」
「どんなシーンでクラウドPBXの通話料はお得なんだろう」
このような疑問を持っていませんか。
クラウドPBXは導入費がリーズナブルと言われているものの、普段の通話料は安いのか気になりますよね。
今回はクラウドPBXの通話料が従来型ビジネスフォンよりもお得になるケースをご紹介します。クラウドPBXを導入するか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
クラウドPBXと従来型ビジネスフォンの違い
クラウドPBXと従来型ビジネスフォンとの違いは、主装置(PBX)のあり方です。主装置とは交換機の役割を果たすシステムであり、内線や外線の接続を制御しています。
有線を利用する従来型ビジネスフォンでは、主装置を物理的に設置しなければなりません。
一方でクラウドPBXは主装置の機能がクラウド上にあり、インターネットを利用して通話サービスが提供されます。機材や配線を設置しなくてよいため導入コストが安いのはもちろん、通話料も従来型ビジネスフォンより安い傾向にあるのが特徴です。
クラウドPBXによって通話料が安くなる4つのケース
クラウドPBXの導入によって、従来型ビジネスフォンよりも通話料が安くなる主なケースを4つ紹介します。
1|社外にいる従業員との通話
社外にいる従業員と通話する際、クラウドPBXは内線扱いになるため通話料はかかりません。クラウドPBXでは固定電話機をはじめ、以下の機器で内線が利用できるためです。
- スマートフォン
- PC
- タブレット
クラウドPBXでは幅広い機器で内線が使えるので、スマートフォンさえ携帯していれば社外の従業員とも無料で通話できます。
もちろん従来型ビジネスフォンの場合も内線の通話は無料ですが、主装置につながった電話機でなければ内線を使えません。社外の従業員にスタッフと通話するには、外線を利用しなければならないため通話料がかかります。
持ち運びしやすい機器で内線が利用できるクラウドPBXは、さまざまな場所にいる従業員とお得に通話が可能です。
2|社外で会社宛ての電話に対応
クラウドPBXは社外にいても会社宛ての電話にスマホなどで対応できます。
従来型ビジネスフォンで社外の従業員が会社宛の電話を受けるためには、転送機能を使って取り次いでもらわなければなりません。転送には転送元が通話料を負担するのが一般的です。
転送いらずのクラウドPBXは、従来より安く社外で会社宛ての電話に対応できます。
3|国外拠点との通話
国外に活動拠点がある場合も、インターネット環境が整備されていればクラウドPBXは利用可能です。国外にいる従業員とのやりとりも内線が使えるため通話に費用は発生しません。
従来型ビジネスフォンの場合、海外にも内線環境を整えるとなると、物理的な主装置が必要なので設置費がかさみます。または国外拠点と通話する方法として、通話料が高い国際電話を利用しなければなりません。
クラウドPBXは遠隔地に国内と同様のコミュニケーションツールを手軽に整備できるため、海外の従業員とお得に通話ができます。
<4|固定電話宛ての通話
クラウドPBXは外線を利用して固定電話宛てに通話するときも、従来型ビジネスフォンと比較してリーズナブルです。
従来型ビジネスフォンの外線は電話回線を使用するため、相手との距離や時間帯によって通話料が変化します。NTT加入電話の昼間の通話料を、以下の表で簡単に確認してみましょう。
相手との距離 | 昼間の通話料(税込) |
---|---|
市内 | 9.35円/3分 |
【県内市外】隣接〜20km | 22円/90秒 |
【県内市外】20km〜60km | 33円/1分 |
【県外】60km〜100km | 66円/30秒 |
【県外】100km〜 | 88円/22.5秒 |
従来型ビジネスフォンは、相手との距離が遠くなるほど通話料は高くなります。例えば東京と大阪での通話は、100km以上離れているため352円/3分の通話料が必要です。
一方でクラウドPBXは基本的に距離に関わらず通話料は変わりません。クラウドPBXの外線の通話料相場は以下になります。
通話料相場(税込) | |
---|---|
固定電話への通話 | 8.8円/3分 |
クラウドPBXの通話料相場は、アナログ回線の市内料金よりも安いのが特徴です。
なお2024年1月からNTT加入電話の料金体系は、以下のとおりに変更されます。
相手との距離 | 通話料(税込) |
---|---|
全国一律 | 時間帯に関わらず9.35円/3分 |
遠方への通話料は非常に安くなりますが、依然としてクラウドPBXの通話料相場のほうが安価です。
まとめ
クラウドPBXは従来型ビジネスフォンと比べて、幅広いオフィスシーンで通話料が安いのが魅力です。
従来よりもコストを気にせず通話できるので、従業員同士やクライアントとのコミュニケーションの活性化が期待できます。
円滑にビジネスを進めるためにもクラウドPBXの導入を検討してみてはいかがでしょうか。