企業の「BCP(事業継続計画)対策」とは?企業がすべき地震や災害の対策方法
2020.11.27更新

企業では日ごろから「もしものとき」の対策を練り、万が一のシーンでも会社や社員を守ると同時に、できるだけ普段と変わらずに業務を行えるよう計画を立てておかなければなりません。
あなたの企業は停電や災害、そのほかの緊急事態を想定し、従来通りの営業を続けられるよう効果的な計画を立てる、「BCP対策」が万全でしょうか? 企業のこうむる被害を最小限にとどめるためにも、日ごろからBCP対策を十分に行っておきましょう。
企業に求められる「BCP対策」とは?
BCP対策とは、地震や台風、津波といった災害、もしくは事故などに見舞われた場合を想定し、業務を滞りなく遂行するために練られる対策のことです。
BCP対策が注目を集めるようになった背景には、2001年のアメリカ同時多発テロがあると言われています。 未曾有の事態に大きな損害を受けた企業は多く、以来ますます世界的に不測の事態への備えが求められるようになりました。
日本の場合、他国に比べテロの発生は少ないものの地震をはじめとした災害にいつ見舞われるかはわかりません。 企業は常に高い意識のもと、十分な準備をしておくべきでしょう。
そう聞くと「防災計画を立てればいいの?」とイメージしてしまうかもしれませんが、BCP対策と防災計画では目的が異なります。 防災計画は、一般的に災害発生時に社員の安全や企業資産を守ることを目的としています。
それに対しBCP対策は、いち早く通常通りの業務へ戻るために必要となる準備を整えておくことが大切です。 目的が違う分、どちらの準備も怠らずにいたいものですが、難しければ双方を兼ねた対策を練っておくのもよいでしょう。
BCP対策をするメリット
そもそも具体的に、BCP対策にはどのようなメリットがあるのでしょうか。 やはりもっとも大きなメリットは「トラブルが起きたときに、すぐに通常通りの事業活動へ戻ることができ、企業の損失を最小限に抑えられる」ということでしょう。
災害時、もっとも優先されるのは安全であり、どうしても経済は後回しになってしまいます。 しかし安全を優先するあまり立て直しが後回しになればその分損害も大きくなりやすいことから、「どのように立て直すか」というプロセスを理解しておくことが重要になるのです。
また、緊急時にすべきことを明確に理解していることが、自社の在り方に対する深い理解と対応力があることの証明にもなります。 取引先や顧客も、万が一の備えがまったくない企業ときちんと準備や対策をしている企業なら、やはり後者を信頼したくなるでしょう。
特に個人情報や機密情報を多く扱っているのであれば、トラブル発生時に情報の扱いが粗雑になってしまう企業と仕事をしたいとはなかなか思えないものです。 つまり、きちんとBCP対策をしているという事実が企業としての強みにもなるのです。
社会的責任を果たす姿勢は取引先・顧客のみならず、社員との信頼関係を強固にすることにもつながるでしょう。
具体的なBCP対策の方法とは?
BCP対策の方法にはさまざまありますが、例えば業務の根幹となるシステムの見直しが挙げられます。
多くの企業では、メール、通話、データ管理等を社内システムで一括管理しているのではないでしょうか。
その場合、緊急事態であっても通常通りの業務を遂行するためにはどうしても「まずオフィスへ足を運ぶ」という手間が発生してしまいます。 そこで注目されているのが、クラウドPBXです。
クラウドPBXとは、通信機能の主装置をオフィスに備え付けるのではなくクラウド化することによって、場所にとらわれない柔軟な働き方を叶えるシステムです。
オフィス電話がなくともスマホを内線化できたり、実際に会うのが難しい環境でもWeb会議システムで会議や打ち合わせを済ませたりと多くのシーンで活躍します。
万が一、通信トラブルによって元データが消滅した場合にも、データをクラウドで管理していれば問題ありません。
BCP対策としてクラウドPBXを取り入れるメリット
クラウドPBXの大きなメリットとして、自宅や外にいてもオフィスと同様の業務を叶えられることが挙げられます。
BCP対策の最大の目的は緊急時に通常通りの業務を遂行することですから、日ごろからシステムをクラウド化しておけば滞りなく業務を続けられるでしょう。
もし避難が必要になっても、手持ちの端末から社員や取引先へ電話、メールができるので連絡が滞らずに済みます。
また、もしパソコンがクラッシュするようなことがあっても、クラウドPBXであれば影響を受けません。 重要なデータを残したまま、通常の業務へ戻ることができるでしょう。
内線や転送といった通信費用もかからないので、コスト削減が期待できることもクラウドPBXの魅力です。 緊急事態にコストの心配をせずとも、通信機能を使えるようになるでしょう。
まとめ
どのようなBCP対策を行っているかで、企業に対するイメージは大きく変わるものです。 緊急事態に備えるのはもちろんのこと、強い意識で対策をとることによって社内外の信頼を獲得しましょう。
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