スマホを仕事用の電話として使うなら、覚えておきたいセキュリティ対策
2021.03.04更新
業務効率化の一環として、ビジネスフォンにスマホを利用している企業も多いのではないでしょうか。 仕事用のスマホは企業秘密の類も扱うことになるからこそ、プライベートで利用するスマホ以上にセキュリティを強化しなければいけません。 そこで今回は、業務用のスマホに忘れず導入しておきたいセキュリティ対策のポイントを解説していきます。
画面ロックは必ずに設定しておく
スマホを利用するために、その都度パスワードの入力や顔認証、指紋認証が必要となる「画面ロック」機能は、多くの人が活用しているのではないでしょうか。 「プライベートスマホでは使っているけれど、業務用のスマホでは設定していない」という人がいれば、忘れずに設定しておきましょう。 画面ロックを設定していないスマホは、いわば「誰でも自由に使える状態」です。 万が一失くしてしまったとき、また「ちょっとトイレに行くだけだから」とその場を離れたときに、誰でも使えてしまうとあれば非常に危険な状態と考えられるでしょう。 もし、社内でほかの人とスマホを共有する予定があるのなら、パスワードもあわせて共有しておくなど対策をして、「パスワードを設定していない」という状態は避けるようにしてください。 また、そのときに設定するパスワードは、簡単に想像できるものにしないよう注意しましょう。 「1234」、「9999」、「12345678」といったパスワードでは、設定していないのとほとんど同じ状態と考えてください。 誕生日など個人的な情報を知っていれば推測できる内容も避けながら、設定しましょう。
アプリやOSは随時きちんとアップデートする
OSやアプリケーションのアップデートは、時間がかかってしまうケースもあることからついつい後回しにしている人もいるのではないでしょうか。 また「アップデートによる不具合が気になる」という理由から、アップデートの通知がきていてもあえて無視してしまう人もいるかもしれません。 しかし近年、そうした人を狙ってシステムの脆弱性をついた攻撃の報告が後を立ちません。 OSやアプリケーションのアップデートは、そうした攻撃を防ぐために必要不可欠ですから、随時アップデートの通知を確認するとともに情報を社内で共有し、更新を心がけてください。 また、社内のアプリケーションがバージョン統一されていないと、万が一のトラブルのときに対処しにくくなります。 企業単位で常に高い意識を共有し、アップデートを怠る人が社内にいないようにしましょう。
不透明なアプリケーションを導入しない
パソコンと同様に、スマホでもアプリケーションをインストールした際に攻撃を受けてしまう可能性があります。 とは言え、GoogleストアやAppストアのように、公式のアプリケーションストアで展開されているアプリであれば基本的には心配いりません。 だからこそ、アプリケーションストアを通じずにインストールしたものについては、常に危険性を疑っておくとよいでしょう。 安易にデータを開かない、インストールやダウンロードボタンを押さないなど、細かな点でも危機管理を徹底しましょう。
パスワードのない無料Wi-Fiには注意する
飲食店をはじめとした各種店舗やスポットで、Wi-Fiに接続することは今や当たり前のこととなっているかもしれません。 そうした一般ユーザーを狙って、情報を抜き出すために無料Wi-Fiになりすましているユーザーもいます。 そうした悪質なユーザーの特徴として、無料であることやパスワードがかかっていないことが挙げられます。 無料かつパスワードのかかっていないWi-Fiについては、接続が簡単であることからついつなぎたくなってしまうかもしれません。 しかし、むやみに接続することで通信内容を抜き出されてしまう可能性があることから、信頼性の高いWi-Fiか否かをその都度よく確認しましょう。 できるだけ店舗やサービスの公式Wi-Fiを選び、かつパスワードを店員に確認しなければならないものなどを活用してください。 中には店名やサービス名に似せた名前がつけられている悪質なケースもありますので、店舗やサービスの正しいスペルになっているか、などのポイントも含めて必ずよく確認するよう心がけましょう。
まとめ
業務用の通信機器をスマホにすることによって、持ち運びや内線化などさまざまなメリットを得られる一方、一人ひとりの危機管理能力が強く求められるようになります。 特にセキュリティの問題は、企業全体の信頼性にもかかわってしまうからこそ、パスワード機能の設定やアプリケーションの適正化は常に意識しなければいけません。 それぞれの意識を高めるのはもちろん、社内で情報を共有することによってより高いセキュリティ環境を実現しましょう。