ビジネス電話の「回線数」「チャンネル数」とは?そもそも回線の違いって?
2021.11.03更新
オフィス電話を導入するときには、一般家庭の電話とは違った設定やそのための準備が必要になることもあります。
そのひとつが、回線数やチャンネル数の十分な検討です。 たくさんの人が同時に電話を使用する可能性もあるオフィスだからこそ、あらかじめ回線数やチャンネル数についてよく検討しておくべきでしょう。
回線数とは?
オフィス電話における回線数とは、外線数、すなわち「オフィスの外に通じる電話線の数」です。
オフィス内に複数台の電話機を用意していても、回線数が一つしかなければ、同時に複数の電話を受けることはできません。 問い合わせの多い業種の場合には「いつ電話をかけても使用中で全然つながらない!」と、お客様や取引先に不信感を与えることにもなってしまうでしょう。
そのため、オフィス電話を導入するときには回線数がどのくらい必要になりそうなのか、あらかじめ決めておかなければいけません。
そして回線数は、必ずしも=社員数ではありません。 例えば外回りをする社員が多く、一度に複数の電話を受ける必要がないのであれば、社員数よりもかなり少なく回線数を用意しても問題ないでしょう。 多くの場合、回線数は「社員数の三分の一程度」が目安になるとされています。
むやみに回線数を増やすと、どうしてもその分の費用がかかってしまうため、必要最低限に抑えることを意識するとよいでしょう。 現在はさまざまなサービスが展開されているため、リーズナブルに回線数を増やすことも難しくありません。 アナログ回線、ADSL回線、ISDNデジタル回線などそれぞれの特徴を理解しておくことも重要です。
アナログ回線とは?
アナログ回線とは、銅線(メタル線)によってつなぐ回線のことです。 黒電話の時代からアナログ回線が使われており、さらに現在でも一般家庭では特にアナログ回線が利用されています。
アナログ回線の特徴として、長く利用されているからこそ非常に安定していることが挙げられます。 比較的新しい回線サービスでは、非常時などは特に回線が不安定になってしまう問題も起こりうるものですが、アナログ回線は比較的安心して利用できるとされています。
ところが、先ほど「一般家庭で利用されている」と説明したように、ビジネスシーンではアナログ回線があまり使われない傾向にあります。
というのもアナログ回線は基本的にひとつの回線でひとつのチャンネルしか使えません。 そのため「同時に複数の社員が電話回線を使いたい」というビジネス電話では、使いにくいと感じられてしまうことが多いのです。 近年では少数回線のプランも展開されていますが、IP電話に比べると減少傾向にあり、2025年にはIP電話への完全移行が予定されています。
ISDN回線とは?
ISDN回線はひとつの回線にひとつのチャンネルが基本となるアナログ回線と違い、ひとつの回線で2つのチャンネルを利用できる回線です。 そのためアナログ回線に対して「デジタル回線」と呼ばれることもあります。
通話のほかにインターネットやデータ通信を多く利用するとなると、回線数が少ないことが業務のさまたげにもなりかねません。 NTTのISDN回線には「INSネット64」と呼ばれるプランがあり、こちらを利用すればアナログ回線で使っている銅線を利用して、ISDN回線に移行できます。
「これまではアナログ回線を利用していたけれど、回線数を増やしたい……」というときにもスムーズに利用できるでしょう。 そのほかに光ケーブルを使った「INSネット1500」といったプランもあり、こちらはひとつの回線で23チャンネルも使えるという、チャンネル数の多さが魅力のサービスです。
さらに「ライトプラン」として、初期費用がかからず気軽にはじめられるプランも展開されています。 ライトプランは導入が楽というメリットがある一方で、月額の使用料金はやや高めに設定されています。 ただし、こちらも2025年を目途にISDN回線は廃止が予定されています
今後はIP電話が主流に
近年では、インターネット回線を使ったIP電話も展開され、今後ますます利用される機会が増えて主流になっていくと予想できます。
IP電話を利用すれば、従来の電話以上にスムーズにチャンネル数を増やすこともできるでしょう。 しかし現在では光ファイバー回線がメインになっていることから、アナログ回線やADSL回線は廃止・終了の方向に向かっています。
これはあくまで通話回線の終了であり「インターネット回線を利用した電話サービスの利用」は引き続き利用可能です。
オフィス電話を利用する上で必要不可欠となる主装置「PBX」をインターネット上で管理する「クラウドPBX」なら、回線やチャンネル数を気にすることなく利用できます。 コストを抑えながら、社員が通話しやすい環境を整えたいときにはぜひ検討してみましょう。
まとめ
オフィス電話の設備を整える上では、社員数や電話の利用頻度を踏まえて回線数・チャンネル数を検討しましょう。
インターネットを利用した回線による通話、クラウドPBXによる通話の場合には、回線数やチャンネル数に制限がありません。 Circleのクラウド型PBXが、あなたのお悩みを解決へ導きます。